戦後発足した国鉄もGHQの指揮下で復興に邁進していたわけですが、
軍高官などと違って米国人スタッフが移動するときは、一般日本人と同じ列車を使う事が有り
進駐軍専用車が当時の車両の中で程度の良いものを整備したうえで運用していました。

昭和24年秋ごろにGHQから視察用の特別車両を作れとの指示が下りました。
今でいう「リクライニングシート」を装備することになったのですが、
当時の2等車は固定式座席だったので大柄な米国人には窮屈だったことで
米国風のリクライニングシートを装備することになったようです。
国鉄では今まで使用したことが無かったためGHQにたいして日本人の体形やら嗜好に合わないと
説得したものの頑として首を振らないGHQ(CTS=民間運輸局)の説得をあきらめ
リクライニングシート装備の車両を作ることになりました。
しかし年度途中の指示であり新製車ではなく、既存車両の改造で賄う事に。

そこで浮上したのがオハ35系の亜流であるスハ42を改造して使用することに。
そのスハ42改造新型1等車が製造されることになり、図面も引かれましたが・・・
結局60系鋼体化改造車両があてられることになり、これが後でスロ60に繋がっていきます。

その前段階のスハ42改造車はスイ32として作られる予定でした。
スイ32はRMライブラリー220「特ロのすべて」に図面が載っていまして、
これをもとに今回「スイ32」を作成しました。
基本的に客用窓を一つ潰すだけなので簡単!
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4位側客用扉横にある便所の隣の窓を埋めて、ぶどう色2号で塗装し、1等車等級帯をいれて完成。

当鉄道では最上位の優等車の登場です!